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夏は肌トラブルの季節!「かゆみ」に適した「皮膚薬」をご提案しよう!

毎年夏になると、決まって売り場が賑わうのが皮膚薬コーナーです。 いろいろなお肌の悩みを持ったお客様が来店されます。「汗でかゆい」「虫に刺されて腫れた」「足がじゅくじゅくする」など、症状は様々です。 「皮膚薬っていっぱいあるけど、どれをおすすめしたらいいの?」「とりあえずステロイド薬を塗っておけばOK?」そんな疑問をお持ちの登録販売者の方々のために、今回は「夏によくある皮膚のお悩み事例としてご提案の仕方を紹介します。 「かゆみ」はなかなか我慢しづらく煩わしい症状です。これを解決することが出来れば多くのお客様から信頼を得ることができるでしょう。

夏は肌トラブルの季節!「かゆみ」に適した「皮膚薬」をご提案しよう!

【汗疹(あせも)】

「背中がかゆくて…あせもかなと思って」 見た目は小さめの炎症を起こした水疱。汗疹(あせも)は汗を大量にかいたり、湿度の上昇のせいで汗がうまく蒸発せず、汗腺が詰まったり、異常をきたすことで発生する症状です。清潔にしていればすぐ治るものですが、炎症もあってかゆみもあると、ついついかきむしってしまい、「とびひ」などの別の皮膚感染症にかかってしまう可能性もあります。市販薬を使い患部を清潔に保っても改善しない場合は別の原因の可能性が高いので早めに受診勧奨いたしましょう。

おすすめする薬:抗ヒスタミン薬の一般的なあせも薬、軽度のステロイド薬、かゆみがある場合はかきむしりによる他の感染症予防のため、イソプロピルメチルフェノール等の細菌の繁殖を抑える成分が入っている物がおすすめです。

また、皮膚の弱い方やお子様には低刺激タイプを、通常は冷感成分のはいったものをおすすめするとかゆみ症状がおさえられ効果を実感しやすいでしょう。かゆみの強い方はなるべく患部を温めないように気をつけましょう。血流が良くなるとかゆみが増します。

【虫刺され】

「とにかくかゆい!しかも腫れてきた」「蚊に刺されて腫れちゃって…」「痒くて夜も眠れないんです」

まず、かきむしり以外の理由で痛みがないか、刺されたとき痛みはあったかどうかを質問しましょう。痛みがある場合は毒性のある虫などの可能性が高く、ムヒアルファEX等の比較的強めのステロイドの入った虫刺され薬を提案してください。また、蜂の場合には「だるさ」などの全身症状がないかを聞き、万が一あれば即受診勧奨してください。なければ上記のお薬を提案しましょう。

虫刺されはかゆみが強く出やすく、基本的にはステロイド薬を提案することで改善しやすいため、懸念事項がなければ積極的に提案していくとよいでしょう。かきむしって傷になっている場合にはそこから菌が入り膿んでしまうとよりひどくなる可能性がありますので殺菌剤や抗生物質のしっかり入ったステロイド剤をご提案してください。

ステロイド薬の強さについて

ここでステロイド剤について違いを説明しておきます。一般販売薬の中でもいろいろな成 分がありますが主に一般薬でよく使われる成分を表にすると下記のようになります。


上から順に強くウィークが一番弱い分類になります。
・ストロンゲスト(Ⅰ群) 
一般用薬成分なし 処方薬のみ
・ベリーストロング(Ⅱ群) 
同じく一般用薬成分なし 処方薬のみ
・ストロング(Ⅲ群)
ベタメタゾン吉草酸エステル 主な一般用薬 ベトネベート、リンデロン
フルオシノロンアセトニド  主な一般用薬 フルコート
・ミディアム(Ⅳ群)
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 主な一般用薬 リビメックス、コートFAT
トリアムシノロンアセトニド 主な一般用薬 オルテクサー、トラフル軟膏
ヒドロコルチゾン酪酸エステル 主な一般用薬 テラマイシン テラコートリル
ウィーク(Ⅴ群)
プレドニゾロン 主な一般用薬 コートFMD軟膏

ステロイド剤の選択としては以下を基準とします。

・重症 高度の腫脹/浮腫/浸潤ないし苔癬化を伴う紅斑,丘疹の多発,高度の鱗屑,痂皮の付着,小水疱,びらん,多数の搔破痕,痒疹結節などを主体とする 
→ベリーストロング、場合によってその部位に限定してストロンゲスト
こちらは一般薬がない為受診勧奨。


・中等症 中等度までの紅斑,鱗屑,少数の丘疹,搔破痕などを主体とする
→ストロングないしミディアムを第一選択

・ 軽症 乾燥および軽度の紅斑,鱗屑などを主体とする
→ミディアム以下を第一選択とする

・軽微 炎症症状に乏しく乾燥症状主体
→ステロイド剤を含まない外用薬を選択する

とあります。あくまで参考ですが、これを基準に店頭でも判断するとよいでしょう。 また、特に注意が必要な部位として顔への使用に関しては原則としてミディアム(IV群) 以下のステロイド外用薬を使用するとされています。広範囲の使用は避けるべきと多くの一般用薬は定義されていますのでその説明も忘れずにお客様へお伝えしましょう

参考:公益社団法人日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/ADGL2024.pdf?_fsi=pE0D1xMs

■登録販売者としてピタッと合う提案を

夏は皮膚のトラブルが非常に多く、対応を間違えると長期化や悪化の原因となります。登録販売者として、お客様の悩みに真摯に向き合い、症状・部位・体質に応じた最適な皮膚薬を提案できるよう知識を整理しておきましょう。

適切な提案ができるようになっていれば信頼度も上がり、店舗のリピートにもつながります。ステロイド薬を安易に選択するのではなく、お客様に応じ適切に提案できるようになっていきましょう。

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