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有名メーカー品と中身は一緒?ドラッグストアPB(自主開発)医薬品も勧めてみよう

最近、各業界で見かけることが多くなったPB商品…実は「推せる」商品だと知っていますか?「安すぎて心配」「どこのメーカーが作っているかわからない」「効き目がなさそう」登録販売者として現場に立っていると、PB商品に対してこんな声をよく耳にします。実際、筆者自身もお客様からこうした不安をぶつけられた経験が何度もあります。 結論から言うと、PB商品は決して「怪しい安物」ではありません。むしろ、正しい知識を持って提案できれば、お客様の満足度も店舗の利益も同時に上げられる。頼れる存在です。 本記事では、PB商品の基礎知識から、現場で使える具体的な提案トークまで、明日からすぐに実践できる形でお伝えします。最後まで読んでいただければPB商品への苦手意識がきっとなくなるはずです。

有名メーカー品と中身は一緒?ドラッグストアPB(自主開発)医薬品も勧めてみよう

そもそもPBとは?ドラッグストア各社の取り組み

PBとは「プライベートブランド」の略で、小売企業が自社で企画、開発する独自ブランドのことです。

たとえば スギ薬局「エスセレクト」、マツキヨココカラ「matsukiyo」、ウエルシア薬局「からだWelcia」「くらしWelcia」

このように、今やほとんどの企業が自社製品を店頭に並べており、業界はまさに「PB戦国時代」とも言える状況です。お客様が商品を選ぶ場面で、PB商品を目にしない日はないと言っても過言ではありません。

PB商品を勧めたい3つのメリット

PB商品には、店舗(企業)側にとって見逃せない3つのメリットがあります。

1.利益率が高い

自社製品であるがゆえに、原価を大きく抑えられます。機会があれば、自分の勤め先のPB商品の原価を一度確認してみてください。筆者もはじめて原価を知ったとき、その安さに驚いた記憶があります。

2.販売戦略の自由度が高い

自社の判断でキャンペーンを打てるため、タイミングよくお得感を演出できます。NB(ナショナルブランド)商品のように、メーカー側の意向に左右されにくいのも強みです。

3.他社との差別化になる

PB商品はその店舗(企業)でしか買えません。「ここでしか手に入らない商品」を持つことは、お客さまの再来店につながります。他社に真似されにくい分、売上を独占しやすいのもポイントです。つまりPB商品の販売は、お客様への提案であると同時に、店舗の経営基盤を支える重要な取り組みでもあるのです。

PB商品はなぜ安い?お客さまに伝えるべき4つの理由

PB商品最大の魅力は「安さ」です。しかしこの安さこそが、お客様が購入をためらう原因にもなっています。しかし、安さの理由をきちんと説明できれば、その不安は解消できます。

広告費のカット

テレビCMや大規模なプロモーションを行わない分、莫大な広告費を価格に還元できます。

パッケージの簡素化

デザインや資材を共通化・シンプル化することで、コストを削減しています。見た目はシンプルでも、それは「手を抜いている」のではなく「無駄を省いている」だけなのです。

流通コストのカット

中間業者を介さず、直接メーカーに委託することで流通コストを圧縮しています。

大量生産によるコストダウン

まとめて生産することで、原材料費や加工費を大きく下げることができます。

「安すぎる=品質が悪い」というイメージは、こうした背景を知らないことから生まれる誤解です。販売者自身が理由を理解し、自分の言葉でお客さまに伝えられれば、PB商品への偏見は自然と薄れていきます。

現場で使える!よくある質問へのNG/OK対応トーク集

PB商品を勧める際、お客様からのよくある質問を紹介します。答え方次第で、信頼感は大きく変わるので必見です。

「安いけど効果あるの?」

NG:「一応、有名メーカーさんと同じ成分なので大丈夫です」「個人差があるのでなんとも言えません」

OK:「主成分は有名メーカーさんと同じなので、効果のベースは変わりませんよ。広告費やパッケージにかかる余分な費用をカットしている分、お安く提供できているんです」

薬の質に関わる費用ではなく、余分な費用を削っているのだと伝えることで、お客様に安心感が生まれます。

「PB商品とNB商品の中身の違いは?」

NG:「あんまり変わらないですよ」「同じようなものです」

OK:「主成分はほとんど同じですが、プラスで配合されている成分や、眠くなる成分の有無、錠剤のコーティング方法などが異なる場合があります」

何が同じで、何が違うのかを具体的に伝えることが誠実な対応につながります。

「聞いたことないメーカーだけど大丈夫?」

NG:「有名じゃないだけなので大丈夫ですよ」

OK:「聞き慣れないと不安になりますよね。実は調べてみると、老舗のメーカーさんだったりするんですよ」

その場で一緒に調べてあげると、お客様の安心感がぐっと増します。実は誰もが知る大手製薬会社や、ジェネリック医薬品を長年手がけてきた老舗メーカーであることも珍しくありません。

どの質問にも共通するのは、「同じ」と「違う」を曖昧にせず、具体的に伝えるという姿勢です。これがお客様の信頼を得る一番の近道になります。

明日から使える『お客さまタイプ別』お勧め方法

PB商品はお客様のタイプによって響くポイントが異なります。

いつも同じ薬を買うリピーターさんへ

花粉症シーズンなど、毎日服用する薬こそ狙い目です。同じ主成分なら安いほうがいいと考える人が年々増えており、NB商品へのスイッチ成功率が高くなっています。

家族用に「大容量」を探している方へ

コスパを重視するご家族には、大容量のPB商品がぴったりです。総合風邪薬などもPB商品のラインナップが充実し、小学生から大人まで服用できるタイプも増えています。

NB商品と価格を比較している方へ

「安いほうがいいけれど、失敗はしたくない」という心理を持つお客さまには「NB商品と同じ成分・同じ量が入っていること」「効果のベースは変わらないこと」を丁寧に伝え、背中をそっと押してあげましょう。

こだわりの有無をまず聞いてみる

筆者は提案の前に、必ず「何かこだわりはありますか?」と一言添えます。こだわりがあればそれを尊重し、なければPB商品をご紹介する。薬の場所を聞かれただけのときも「特にこだわりがなければ、こちらの方が量が多くておすすめですよ」と一言添えるだけで、お客様の選択肢が広がります。

その場で買ってもらえるかどうかより、まずはPB商品の存在を知ってもらうこと。それが次の来店につながる種になります。

気をつけたいNG行為

PB商品を勧める際は、伝え方に注意が必要です。

NB商品の価値を下げるような言い方をしない

PB商品の販売にこだわるあまり、NB商品を否定するような発言は避けましょう。PB商品はあくまでNB商品があってこそ成り立つものです。「有名メーカーさんだと、やっぱり安心感がありますね」と一言添えるだけで、気持ちのいい接客になります。

「全く同じです」と言い切らない

インパクトはあっても、実態と異なる説明は避けましょう。主成分は同じでも、コーティングや添加物などに違いがある場合は、その点も丁寧に伝えましょう。正直に伝えることこそ、プロとしての誠実さです。

お客さまに寄り添った言葉選びが、PB商品への信頼と店舗(企業)への信頼につながります。

まとめ

PB商品を勧めることは、単なる「押し売り」ではありません。「同じ効果の薬を、より安く手に入れてほしい」という、お客様のお財布に寄り添う親切心が根底にある接客です。

その親切心の積み重ねがPB商品のファンを生み、再来店につながり、結果として店舗(企業)の利益を支えます。

まずはPB商品をお客さまに知ってもらうことから。

明日からの接客に、ぜひ取り入れてみてください。

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